結婚相談所では、会話の中身を聞いてもらえるのは「見た目で落とされなかった後」です。
お見合いを申し込むかどうかは、プロフィール写真を見て数秒で決まります。お見合い当日も、最初の数分で「この人ともう少し話してみたいか」がほぼ決まります。年収や学歴、誠実な人柄は、その関門を通った後でようやく評価されます。
恋愛経験がない男性ほど、ここを軽く見がちです。「中身を見てほしい」という気持ちは分かりますが、相手は中身を知る前に判断するしかありません。
別の記事「会話術を磨いても成果が出ない男性が見直すべきこと」で、会話術より先に見直すべきことの1つ目に「見た目」を挙げました。この記事では、具体的に何をどう整えればいいかを、優先度の高い順にまとめます。どれも生まれつきの顔立ちとは関係なく、お金と手間で確実に変えられる部分です。
- 清潔感
- 体型(極端に太っている・痩せている状態を避ける)
- 髪型
- 眉毛
- ファッション
上から順に効きます。見た目を変えようとすると服から手を付けたくなりますが、清潔感や体型が崩れていると、服を変えても効果はほとんど出ません。下の項目に手を付けるのは、上の項目を押さえてからにしてください。
① 清潔感:減点されないための最低条件
清潔感は「加点」ではなく「減点されないための条件」です。どれか1つ欠けているだけで、ほかの努力が帳消しになります。逆に言えば、次の項目を押さえるだけで大きく外すことはありません。
爪
- 白い部分が出ない長さまで切っている
- 爪の間に汚れがない
- ささくれ・甘皮が目立っていない
お見合いではお茶を飲むので、手元は思った以上に見られています。
肌
- 洗顔後に化粧水と乳液(またはオールインワン)を塗っている
- ひげの剃り残し・青ひげが目立っていない
- 唇が荒れていない(リップクリームを持ち歩く)
- ニキビや肌荒れがひどい場合は皮膚科に行っている
スキンケアは高い化粧品をそろえる必要はありません。ドラッグストアの基本的なもので十分です。大事なのは、お見合いの前日だけでなく、毎日続けることです。
匂い
- 口臭対策をしている(歯磨き、舌磨き、必要なら歯科でクリーニング)
- 服に生乾きの匂いや部屋の匂いが付いていない
- 香水は付けないか、ごく控えめにしている
匂いは自分では気づきにくいのが厄介なところです。家族や信頼できる人に、正直に聞いてみてください。
靴
- 汚れを落とし、磨いている
- かかとがすり減っていない
- 中敷きやにおいが気にならない
靴は、本人が思っている以上に見られている部分です。服を新しくしても、靴がくたびれていると全体が台無しになります。
② 体型:極端な太り・痩せだけは避ける
体型で求められているのは、モデルのような体ではありません。避けたいのは「極端に太っている」「極端に痩せている」の2つだけです。どちらも、だらしなさや不健康さ、自己管理ができていない印象につながりやすく、写真の段階で候補から外されることがあります。
体型は、この5項目の中で唯一すぐには変えられないものです。髪や服は1日で変わりますが、体型は数か月かかります。入会を考えた時点で、ほかの項目と並行して手を付けてください。
- 太り気味の人:まずは食事の量と間食、飲酒の頻度を見直す。毎日の歩く量を増やすだけでも変わる
- 痩せ気味の人:食事を抜かず3食とる。筋トレで肩や胸まわりに厚みを付けると、服の見え方も変わる
- 自己流で難しい人:ジムのトレーナーや医師に相談する。急な減量や無理な食事制限はしない
もう1つ大事なのは順番です。体型を変える予定があるなら、服は体型が落ち着いてから買ってください。先に買うと、体型が変わったときに合わなくなってしまいます。
③ 髪型:美容院で「目的」を伝える
髪は、1000円カットではなく美容院に行ってください。メンズに慣れた美容院だと話が早いです。
頼み方で迷う人は、髪型の名前を覚える必要はありません。次の3つを伝えれば、あとは美容師さんが判断してくれます。
- 目的:「結婚相談所で婚活を始めるので、清潔感があって誠実に見える髪型にしたい」
- 扱える範囲:「朝のセットは5分以内。ワックスは使ったことがない(または少しなら使える)」
- お任せの範囲:「長さや形はお任せします。似合う形にしてください」
そのうえで、仕上げのときに「自分でセットするときのやり方」を必ず聞いてください。美容院を出た瞬間がいちばん整っていて、翌朝自分でやると崩れる、というのはよくある失敗です。整髪料の量と付け方まで、その場で一度やって見せてもらうと確実です。
プロフィール写真を撮る予定がある人は、撮影の数日前にカットしておくと、切りたて感が抜けて自然になります。
④ 眉毛:自己流で触らず、プロに任せる
眉は顔の印象を大きく左右するのに、多くの男性が手を付けていない部分です。整っていない眉は「手入れしていない」、整えすぎた眉は「やりすぎ」に見えます。
一番やってはいけないのは、自己流で剃ることです。剃りすぎや左右差は、本人が思う以上に目立ちますし、一度剃ると生えそろうまで時間がかかります。
- 頼む先:美容院でカットのついでに眉カットを頼むか、メンズの眉サロンに行く
- 伝えること:「婚活用に、自然で清潔感のある形にしたい。細くしすぎないでほしい」
- 維持の仕方:一度プロに形を作ってもらったら、自分では形の外に伸びてきた毛を切るだけにする。形を変えたくなったら、またプロに頼む
⑤ ファッション:近道は「選んでもらう」
ファッションで一番大事なのは、TPOとトータルコーディネートです。その場にふさわしい服装か、そして全身で見たときにまとまっているか。お見合いはホテルのラウンジなど落ち着いた場所で行われることが多いので、場にふさわしいきちんと感が前提になります。1点1点は良い服でも、組み合わせがちぐはぐだと全体の印象は崩れます。
ただ、ファッションは非常に奥が深く、文章だけで正解を伝えるのは極めて難しい分野です。色の合わせ方、素材、シルエット、小物とのバランスなど、考えることが多すぎます。恋愛経験ゼロの状態から自分で勉強して組み立てようとすると、時間がかかるうえに外れを引きやすくなります。
だから近道は、自分で選ばないことです。方法は2つあります。
- マネキン買い:自分が「かっこいい」と思える洋服屋に行き、マネキンが着ている一式をそのまま買う。マネキンはプロが組んだトータルコーディネートなので、組み合わせで外すことがない。店員さんに「お見合いで着たい」と伝え、場に合うかも確認してもらう。必ず試着して、自分の体に合うサイズにそろえる
- 信頼できる人に選んでもらう:センスのいい友人や家族、ショップの店員さん、相談所のカウンセラーなど、お見合いの場を理解している人に一式選んでもらう
とはいえ、最初からすべてをそろえる必要はありません。一番最初の段階では、きちんとした靴を履くところからで大丈夫です。手入れされた革靴を履くだけで、全体の印象は引き締まります。服は手持ちの中でいちばんきれいめなものを選び、余裕ができたらマネキン買いや人に選んでもらう方法で一式を整えていきましょう。
私の場合:人に教わりながら、少しずつ身につけた
私は顔に目立つ傷があります。これはどうやっても変えられないので、それ以外の変えられる部分を整えるしかありませんでした。とはいえ、モテなかった学生時代の私は、何をどう整えればいいのか全く分かっていませんでした。そこから、いろいろな人に教えてもらいながら少しずつ知識をつけていきました。今では、人にアドバイスを求めなくても、自分でモテる見た目を作れるようになりました。実際、婚活では誰のアドバイスも受けず、見た目は自分で整えました。ただ、それができたのは、何年もかけて人に教わり続けたからです。最初から一人でできたわけではありません。
婚活を始めた時点で見た目の基本はできていたので、婚活のために変えたのは2つだけです。1つ目は、ファッションを婚活向けのテイストに変えたことです。普段の服装として問題がなくても、お見合いの場にふさわしいとは限りません。⑤で書いたTPOの話です。2つ目は、プロフィール写真をプロのカメラマンに撮ってもらったことです。写真はお見合いを申し込まれるかどうかを決める入口なので、ここには自分の判断ではなくプロの技術を使いました。
まとめ:見た目は、自分では正しく評価できない
見た目を整えるうえで一番の壁は、自分の見た目を自分で正しく評価できないことです。鏡で見慣れた自分は、どうしても「これで普通」に見えてしまいます。サイズが合っていない服も、伸びた眉も、本人にとってはいつもの姿だからです。
だから近道は、第三者に見てもらうことです。美容師さん、服屋の店員さん、相談所のカウンセラーなど、見た目を客観的に評価できる人に「どこを直せばいいか」を率直に聞いてください。家族や友人でも、遠慮せず言ってくれる人なら十分です。
この記事で挙げた項目は、どれも才能やセンスと関係なく、今日から手を付けられるものばかりです。会話の中身で勝負するためにも、まずは見た目で落とされない状態を作っておきましょう。

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